オオクワランド 不思議なバッタ ツチイナゴ
ookuwaland - 2026年9月19日
ツチイナゴってご存じですか?
イナゴというくらいなのでもちろんバッタのなかまなんですが・・・。
けっこう不思議な性質を持っています。
<通常のバッタのなかまの生活>
バッタのなかまといえば・・・。
ショウリョウバッタやトノサマバッタなど○○バッタとなまえがつくものや
ツユムシ、キリギリス、クツワムシなどのなかまなど
挙げていくとキリがないくらいいます。
ただ、それらのなかまに共通するのは生活様式で
少々のずれはあるものの基本的には
春~初夏にかけて孵化(卵からかえること)
なので、このころは小さな幼虫しか見ることができません。
夏にかけて成長し、脱皮を繰り返して成虫になっていきます。
夏の中盤から秋にかけては幼虫はほぼいなくなり、成虫ばかりになります。
そしてこのころ、オスメスが出会い、交尾をして産卵をします。
ほとんどのバッタのなかまは土中に産卵。
うみつけられた卵はそのまま越冬し、
また翌年の春に孵化してくるわけです。
つまり、ほとんどのバッタが夏の終わりから秋にかけて死んでしまう・・・。
アリとキリギリスの話なんかは、その象徴ともいえますね。
<かわったツチイナゴの生態>
しかしたまに秋から初冬にかけて
幼虫や成虫を見ることがあります。
そのほぼ100%がツチイナゴでしょう。

ツチイナゴの幼虫。

ツチイナゴの成虫。
かれらはどんな生活スタイルなのか・・・。
まず超重要なのは、春に成虫が見られるという事実です。
そして春に交尾をし、産卵をします。
その卵は夏に孵化。
つまり、他のバッタのなかまが成虫になりつつあるころに小さな幼虫なんです。
夏の終わりから秋にかけて成長。
一部は終齢幼虫(もう一回脱皮すれば成虫になる)、他は成虫になります。
そして、かれらはここで命がついるのではなく
そのまま、草陰や物陰に隠れて越冬します。
そう!つまりツチイナゴは唯一、幼虫または成虫で冬を越すんです!
なので、冬の暖かい日にたまに寝床から出てきて飛び回る個体を見ることができたりします。
そして春・・・。
彼らは他の競合がいない草むらで悠々とえさを食べながら、交尾産卵するというわけです。
どうでしょう!?
おもしろいですね!
夏場の小さな幼虫時代は危ないですが、この時期を乗り切れば・・・。
ある程度の大きさ(終齢幼虫または成虫)になったころは
カマキリなどの天敵の活動が少なく、比較的安全に過ごせますよね。
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